仕事内容は、医院の外観デザイン、内観デザイン(家具デザイン含む)、
照明計画(照明メーカと共同)、図面作成等をさせて頂いております。
立地条件、診療科目、先生方の思考などをまとめ、
設計士の脇村と共に、デザインプランを立てることからスタートします。
医院のデザインにおいて大切なことは、
患者様には、心から癒される空間を提供し、
医師・スタッフ様には、医療現場で気持ち良く活躍できるステージを、
作る事だと思っています。
患者様の多くは、不安を抱えて来院されます。
デザインにより、その不安を可能な限り、安心へと導きたいと考えております。
安心を与えるという部分で、配色・素材の風合・照明効果などは、
待ち時間の緊張や不安を和らげる為に、効果的に作用します。
心からもリラックスされて、癒される空間でのメンタル面からのアプローチは、
病気を治療・予防する上でも相乗効果が期待でき、
身体面への影響にも大きく違いが出てくるはずです。
病院という閉鎖的な印象を、
ホテルやカフェのような開放的な雰囲気にデザインすることがあります。
ただ、医療現場であるということは常に念頭に置き、
素材選びは慎重におこなっています。
見た目だけではなく、機能性・耐久性・安全性を考慮することは、デザインする上でも
大切な要素です。
例えばカラープランについてなのですが、
こちらも立地条件、診療科目、先生の思考をもとに、
入念に検討したものを提案させて頂いております。
ですが、決して押し付けはしません。
決定するのは先生です。そして、聞く姿勢はとても大切だと思っております。
全てのデザインは、先生方のお声はもちろんのこと、
設計士、各種メーカーの方々からも意見を頂き、
出来る限り最善の方法を、形に結びつけます。
そして決定してからも、
何度も頭の中で完成イメージの確認作業を行います。
疑問を持ち続け、間違いを見つけようとすることも大切。
隅々にまで気を配り、最終段階まで意識し続けることが、
完成度の高いデザインであると考えます。